【企業研究】ニューフレアテクノロジー(半導体製造装置)

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今回は、東芝系の会社であるニューフレアテクノロジーの企業研究記事です。

 

この会社は世界シェア90%以上の超高性能装置を販売している会社で、技術力に長ける隠れ実力派企業の筆頭だと思います。

 

原発事業での失敗で東芝は没落の道を辿っていますが、こと半導体部門においては数少ない「世界で戦える企業」の1つ。

 

ル〇サスエレクトロニクスと一緒にしてはいけません。笑

 

そんな東芝ですが、かつては半導体の製造装置も作っていました。それがいつしか「ICチップ」と「製造装置」の会社に分裂し、東芝機械からニューフレアテクノロジーが分社化されました。

 

というわけで、技術があって世界シェア90%以上の製品を売っているニューフレアテクノロジーは、就活生にとっては注目の企業ですし、投資家にとっては重要な半導体銘柄と言えるでしょう。

 

では、「よく分からない」でお馴染みの半導体製造装置メーカー。

 

ニューフレアテクノロジーは、一体どんな会社なのでしょうか?

 

新卒採用ページよりもさらに噛み砕いて概要を載せていきます。

 

ニューフレアテクノロジーってどんな会社?

ニューフレアテクノロジーは、東芝機械から分社化された半導体製造装置メーカーです。設立は2002年。

売上高が約400億円、従業員は約600人の中規模の会社です。

 

これからの時代、こういう従業員数がほどほどに少ない会社の方が良いと思います。何万人もいる会社だと、ぜい肉と同じで、俊敏に方向転換しにくいからです。

それだけの社員を養う売上はそう簡単に確保できず、従業員が多ければ多いほど「後戻り出来ないビジネス」になりやすいです。

ニューフレアテクノロジーはその点で言えば、世界シェア90%越えの製品を軸に、色々なチャレンジがしやすい体質の会社だと思います。

 

どんな製品を販売してるの?

ニューフレアテクノロジーが販売している製品は主に3つ。

①電子線マスク描画装置
②光マスク検査装置
③エピタキシャル成長装置

この3つです。字面からでは、初心者には何が何だかサッパリでしょう。

 

3つありますが、①の電子線マスク描画装置を覚えておけばOKです。これが世界シェア90%以上の主力製品だからです。

 

ニューフレアの売上の80%前後がこの装置です。

 

この装置は別に「花粉症のためのマスク」を作っているわけではありません。我々の想像するマスクは忘れてください。笑

 

そもそも、半導体のチップとは、

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「ウエハーと呼ばれる素材(通常はシリコン)の上に、回路が描かれている状態」です。

 

その回路は、髪の毛よりも細い線で描かなければなりません。そこで、「光」の細さを利用して回路を描くのです。

だから、ウエハーに描かれた回路は、目では見えない可能性が高いです。

 

そして、その回路をウエハー上に描くには、「マスク」と呼ばれる「下書きみたいなもの」がまずは必要になってきます。

 

その回路の下書きを作る装置で、ニューフレアテクノロジーは世界シェア1位というワケです。

 

マスクを作るのは、超高性能の精密機械で作る必要があります。

ニューフレアのマスク描画装置の凄さですが、これはHPに良い表現が載ってましたので引用します。

「東京タワーから、富士山の頂上の1.6mmの的を射抜けるほどの正確な描画が可能」

………そう、これが世界一のレベルです。

 

成長性について

この会社の地域別売上は、アジアが85%ほどを占めています。

 

世界シェア一位にも関わらず、これだけの偏りがあるのはちょっと意外だと思います。

しかし、お客さんである半導体のチップメーカーは、アメリカ以外だとアジアに集中しています。

・サムスン

・TSMC

・SKハイニクス

・東芝

・ソニー

・中国の新興勢力(JHICC、HiSilicon Technologyなど)

日本、韓国、台湾の既存の主力の他に、中国が爆投資しているため、どうしてもアジアのお客さんが多くなります。

一方、アメリカへのシェアがからっきしで、これはニューフレアの課題とも言えます。

 

営業は何をするの?

営業は、基本的に上記のようなチップメーカーに対してやり取りをします。

 

主力のマスク描画装置を担当すれば、何もしなくても売上は安定しますが、残り2つの装置を担当する場合、競合メーカーに負けじと必死にアプローチをかけることになるでしょう。

 

他社の装置に比べて何が良いのか。これをプレゼンして受注に繋げていきます。

 

お客さんのニーズを聞いて、製造と連携しながらオーダーメイドの装置を作り上げるのも大事な仕事です。

 

また、この業界では装置を作る納期がかなり掛かります。製造業界を広く俯瞰して、社内の舵取り(納期調整)をしながら受注すべきでしょう。

 

おわりに

今回は、半導体製造装置メーカーであるニューフレアテクノロジーの企業研究をしてきました。

 

売上高こそ大きくは無いですが、世界シェア一位の装置を作っており、非常に技術力の高い会社です。

 

もちろん、これからの時代、半導体は無くてはならないモノであるため、今後も伸びが期待出来る会社だと思います。

 

リスクを挙げるとすれば、やはり中国リスクでしょう。特に営業は、中国経済は絶対に見逃せません。

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この記事の著者

Rid

とある化学メーカー勤務のサラリーマン。部署内、歴代最速で昇級。歴代最速で新卒の指導員。製造業の現場から、経済を俯瞰している現場の沸騰経済学者。科学の発展と経済の未来を考えるのが好き。
一方では、会社員での給料を元手に投資の世界へ。為替を主戦場として、金融の世界からも世界経済を観察している。

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