【企業研究】帝人ナカシマメディカル(医療機器)

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このサイトでは、本当の意味での「企業研究」が出来る記事を執筆していきたいと思います。

ネットで「企業研究」と検索しても、就活のエントリーシートの通過例が載っているだけってことが殆どですし、企業概要が載っていたとしても、上辺だけの”生きていない”情報のように感じます。

 

実際、その企業がどんな会社なのかは就活生には分かりませんし、株式投資家ですら、「よく分からない」という企業は多いのではないでしょうか?

だからこそ、就活生は身近なBtoC企業や総合商社に突撃して悲惨な結果になってしまいますし、その企業の「核」が分かっていないからこそ、就職後のミスマッチが起きてしまうのではないでしょうか?

 

それはとてももったいないことだと私は思いますし、世の中にこれだけの凄い会社があるのに、それを知りもしないなんて、人生損してるまであります。

前置きが長くなってしまいましたが、こういった想いを元に、企業研究記事の執筆を続けていこうと思います。

 

なるべく、皆さんが知らない「隠れ優良企業」だとか「隠れ実力派企業」をメインにピックアップしていきたいと思います。

 

さて、今回は「帝人ナカシマメディカル株式会社」になります。

こちらは、医療機器業界に分類される企業ですね。

 

1・帝人ナカシマメディカルってどんな会社なの?

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ひと言で表すと、日本で数少ない人工関節メーカーです。

インプラントメーカーとも言いますね。

 

競合メーカーですと、国内であれば「京セラメディカル(NO.1)」「日本MDM」「泉工医科工業」などがあります。海外であれば、「ジンマー」「ストライカー」「デピュー」などの米国企業が圧倒的に強いです。欧米メーカーのシェアは約75%です。

 

品質や価格はそこまで変わらないのですが、日本の医療機器は輸入品が圧倒的に多い、既得権益市場です。

医療機器の輸入商社はきっと儲かっているのではないでしょうか?笑

 

帝人ナカシマメディカルは、そんな欧米企業の既得権益を破壊すべく、日々技術を磨いて邁進しているのです。

 

ちなみに本社と工場は、岡山県岡山市。営業所は全国主要都市にあります。

西日本に住んでいて、隠れ実力派企業を探している方なんかは、ぜひチェックしておくと良いでしょう。

 

2・帝人ナカシマメディカルにはどんな技術があるの?

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実はこのメーカー、元々は船とか飛行機に使われるプロペラのメーカーだったんですよね。ナカシマプロペラ株式会社ってグループ会社は、今でも国内1位のプロペラメーカーです。

 

プロペラって、曲線が多いので、射出成型での大量生産は難しいんですよね。削って加工するのが一般的です。

そんな日本最高峰の磨く・削る技術を、人工関節分野に応用したのがこの会社の復権のきっかけ。

 

チタン合金などを磨くのですが、めちゃくちゃ綺麗なんですよ。鏡のようにツルツルピカピカに削ることが出来るのです。これは1つ1つ人間が手作業で仕上げます。まさに職人技。

まだAIや自動化では置き換え辛い加工技術で、非常に優位性が高いです。

 

そうです。この会社、金属加工メーカーとも言えるのです。

 

3・人工関節について知っておこう

 

少子高齢化社会の日本にとって、人工関節は今後も必須のモノになります。

 

年齢を重ねれば重ねるほど、軟骨がすり減り、骨と骨が直接当たるので激痛が走ります。そのせいで、しゃがんだりあぐらをかいたりすることが困難なお年寄りの方が今でも大勢いらっしゃいます。夜寝るのも辛い方は沢山いるのです。

65歳以上では、3人に1人が膝の痛みに悩まされているんだそう。

 

そんな方の関節に帝人ナカシマメディカルの人工関節を入れれば、外を出歩くのだってへっちゃらです。

しかも、帝人ナカシマメディカルの人工関節には、「酸化しにくいプラスチック」が組み込まれています。

 

通常のプラスチックとは違い、摩耗しにくいプラスチックを使用しています。同じ人工関節を数十年スパンの長期間使用出来るのです。(ちなみに、プラスチックは緩衝材となる軟骨の役割を担う)

 

従来のプラスチック入りのチタン関節では、10~15年で再手術して取り換えなければなりませんでしたが、帝人ナカシマメディカルの人工関節であれば、さらに長い期間、人工関節を使い続けることが出来るのです。

 

4・誰がお客さん?

本質的には、高齢者などの関節痛に悩まされる人がお客さんですが、実際には、手術して人工関節を埋め込むため、仕事におけるお客さんは「病院」であることが大半でしょう。

 

そのため、営業はお医者さんとやり取りすることでしょうし、その人その人にあったオーダーメードの人工関節を、開発・技術部門の人は作っていくことになると思います。

 

5・やりがいや、これからの方向性は?

就活生が好みそうな事項も書いておきます。

就活生が気になるやりがいですが、まあとてもシンプルですよね。

 

人工関節を通じて、人の役に立つ」ことだと思います。

 

そして、ビジネス的な側面から今後の方向性を考えますと、「圧倒的シェアを誇る欧米メーカーの人口関節のシェアを奪っていく」ことだと思います。

 

結局、欧米メーカーは、日本の工作機械を使い、同じような人工関節を作っています。帝人ナカシマメディカルのように国産の人工関節が決して品質で負けているわけではありません。

医療機器業界特有の参入障壁に阻まれているだけ。

但し、そんな帝人ナカシマメディカルですが、経済産業省が追い風をふかし始めています。

 

日本の医療機器業界は、約2兆円分の医療機器を欧米からの輸入に頼っています。おいおい、2兆円も輸入しているのか・・・!!

経済産業省は、この膨大な金額を、「国産化することで日本の利益に出来ないか?」と考え、国産の医療機器メーカーを応援し始めているのです。

これは間違いなく追い風で、帝人ナカシマメディカルのシェアは今後も徐々に増えていくのではないかなと思います。

 

6・あれ、こんなことも出来ない?

この会社、いつも思うんですが、「関節」についてめちゃくちゃ研究していますよね?

ということは、「関節」のプロだと思うんですよ。

蓄積された「関節」のデータを活かして、関節ストレッチであったり、ロボット関節の技術指導であったり、「関節」を通じた事業拡大が出来そうな気がするんですよね。

実際に何か出来るのか分かりませんが、個人的には注目している会社です。

 

7・おわりに

帝人ナカシマメディカルは、売上高こそ100億円にも満たない中小企業ですが、大手企業・帝人のグループ会社ですし、何よりその技術力は間違いなく世界で通用するレベルにあると思います。

業界自体が追い風というのもありますし、経済産業省の後押しが期待できるのが、この人工関節という業界。

そんな帝人ナカシマメディカルは、今後も注目したい企業と言えるでしょう。

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この記事の著者

Rid

とある化学メーカー勤務のサラリーマン。部署内、歴代最速で昇級。製造業の現場から、経済を俯瞰している現場の沸騰経済学者。得意分野はグローバルマクロ(実需+金融+政治経済)。
副業ではアフィリエイターを卒業し、為替FXトレーダーへ(歴6年)。公開できる実績は30万円→140万円(2017~2018)、40万円→150万円(2019/11~12)、1万円→22万円(2020/3)、3万円→19万円(2020/5)など。ファンダメンタルズ分析で少額から短期間で大きく勝つ方法を発信中。

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