
いきなりですが、
「半導体ってよく分からなくないですか??」
だって、生きている中で半導体を意識することって、あまり無くないですか?あるとしても、新聞やネットニュースで、「IoT」「AI 」などという単語を見るくらい・・・。
株や為替をやっている人はまだしも、就活を控えた学生なんかは絶対に馴染みのない世界だと思うんですよね。新聞読んでも専門知識のオンパレードで「なるほど、分からん!!」で終わっていると思います。笑
この記事では、どんな方が読んでも理解できることを心掛け、出来るだけ簡単に解説していきたいと思います。
そのため、関連企業のホームページに載っているような高度な内容は割愛させて頂きます。
半導体業界は、携わっている方とそうでない方とで、知識レベルがはっきりと分かれるハイテク業界です。知っている人からしたら、私の解説なんて「常識の範囲内」です。笑
しかし、この半導体業界は日本人全員が絶対に知っておいた方がいい業界だと私は考えています!!
IoT、AI、自動運転、スマホ、PC、医療機器…。半導体が無ければ今のハイテクな時代は訪れていません。
また、これからがその半導体の全盛期であり、半導体業界について知らないのは、世界経済について何も知らないのと同じです。
日経平均やダウが高水準で推移してきたのも半導体の影響ですし、米中貿易戦争の主役もこの半導体です。
2018年冬のボーナスのトップ3には、東京エレクトロンやディスコと言った「半導体製造装置メーカー」がランクインしています。それほどに半導体業界は今沸騰している業界なんです。
今後の世界経済を見通す上でも絶対に必見の業界ですから、この記事含めた数回の連載を読んで頂き、勉強して頂ければと思います。
それでは一緒に勉強していきましょう!!
そもそも半導体って何?

色んなコンテンツで、色んなことが言われておりますが、一言でいうと、
「デジタル分野の脳みそ」
この理解で十分だと思います。
ここで、脳みその役割をいくつか洗い出しますと、
①計算する部分
②記憶する部分
③思考する部分
など、脳みそと言っても、色々な役割がありますよね。
半導体(=ICチップ)も同じで、①~③のような色々な役割のチップがあります。(他にも沢山ある)
あなたが今イメージしているチップは、その中の1種類にしか過ぎません。
「インテル入ってる」以外の企業はどこ?

皆さんご存知「インテル入ってる」
アメリカのインテルは、世界有数の半導体メーカーです。
PCの中に入っているCPUという種類の半導体チップを作るのが得意で、インテルが不調だと、めちゃくちゃ多くの企業が不調になります。
もちろん、日本経済も不調になります。
但し、上の画像を見ると「え、インテル1位じゃないのかw」と思う人がいると思います。
そうです、韓国のサムスン電子。この企業が世界最強企業となっているのです。
サムスンが得意なのは、「記憶するチップ」。
スマホで言うと、「保存容量」などに値します。
ほら、今の世の中ってスマホ全盛期じゃないですか?
今や世界中どこでもスマホ。
貧困国でもスマホ。
つまり、「人類はインターネットでめちゃくちゃ多くのモノを保存(記憶)している」んです。
だから、「記憶するチップ」が得意なサムスンは、インテルを超えるほどに伸びたのです。
「え、日本メーカーが東芝しかいない????」
おい、その話はやめるんだ!!!
でも日本は半導体業界でまだ存在感あるよ
あのランキングに一切入っていなかった日本企業。
日本は半導体大国から華麗に没落したんですよね。
この画像の通りです・・・。

トップ10にこれだけの日本企業が入っていたんですが、今は完敗ですね。
それでも、「日本はサムスンと相討ち出来ます!!笑」
今ならまだ、世界経済を大混乱に陥れるくらいの影響力はあるんですよ。
その理由は、「半導体製造装置メーカー」が強いから、です。
そもそも、半導体のチップって、あなたが思っている以上に微細なんですよ。
10万分の1ミリとか、そういう次元の話。
「錆び付いたボロボロの機械じゃICチップは作れない」
のです。
超ハイテクな装置じゃないと作れないんです。
そんなわけで、日本は、「ICチップを作るための装置」が凄いんです。
つまり、インテルやサムスンは、日本の装置が無いとICチップを完成させられないんです。
商流を意識しろ!

日本の半導体ICチップは世界で敗北を喫していますが、チップを作るための装置業界ではまだ存在感があるという話をしてきました。
半導体を作るための製造装置にも色々な種類があって、必ずしもトップ3の海外企業だけではICチップは作ることが出来ません。
15位までにひしめく日本企業が無ければ、今のハイテクなチップは完成しないのです。
ここまでの話を踏まえると、インテルやサムスンに装置を販売しているのが、東京エレクトロンのような日本の装置メーカーということが分かりました。

アメリカと中国
なぜ、日本経済はアメリカ経済の後を辿るのかというと、
インテルが儲からなくなったら、日本の装置メーカーは装置を売れなくなるという構図があるからなんですね。
スマホやPCが普及し過ぎて売れなくなった(アメリカ)
→チップメーカーが売れなくなる(アメリカ)
→装置メーカーが売れなくなる(日本)
こんな感じ。
てか、画像を見返してみると分かると思いますが、半導体のチップメーカーってアメリカ多いですよね。
この半導体全盛期の中で、これだけの大手チップメーカーがいるアメリカのダウやSP500は強いに決まってます。
しかも、製造装置メーカーのトップも実はアメリカ(アプライドマテリアルズ「AMAT」とも呼ばれます)。
アメリカ経済は、アップルやAmazonだけでなく、こういった川中・川上の業界でもお化け企業がいるのです。
今回はまったく出てきませんでしたが、こういったアメリカの牙城を中国が崩しにかかっています。
中国はお金なら大量に持ってますから、「金の力で解決」しようと必死です。高い年収でのヘッドハンティングもバンバン行っています。
米中の貿易戦争はこういった半導体業界の構図から来ています。
トランプ大統領は徹底的に「出る杭」を打つことでしょう。
まとめ
取り敢えず、今回はここまでにします。
半導体業界って、関連する業界や企業が多過ぎて、情報量が多過ぎるんですよね。
今回の内容は、まだ書きたい内容の5%も書けていません。笑
次の記事(⇒Part2はこちらからどうぞ)で、もう少し深堀りしていこうと思いますので、興味がある方はぜひ見に来てください^^
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