【Part2】化学メーカーの仕事は文系でも大丈夫なのかという話

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前回の記事では、人事や経理などの「間接部門」であれば、問題なく文系学生でもやっていける、という話をしました。

今回は、肝心の「直接部門」です。

結論、「文系でも大丈夫です」

但し、「仕事に関わる知識は入社後に身に付ける必要がある」です。まあ当たり前のことですよ。

どんな営業でも、自社製品についての質問には答えられるようにするのが普通ですからね。

 

学生は「楽をしたい」という考えからホワイトな化学メーカーを見つけて入ってきますが、流石に「何のスキルもない人が会社で活躍するのは無理」です。

圧倒的なコミュ力か、知識や経験を積む努力をしている人でなければ、これからの会社員生活は苦労すると思いますよ。

これは化学メーカーに限った話ではありません。

むしろ、化学メーカー以外の方が圧倒的にシビアです。それを前提として読んでみて下さい。

文系でも仕事は出来る

何度も言っている通り、文系のあなたでも大丈夫です。

しかし、入社してから、仕事に必要なことは覚えていかなければならないのも事実です。

覚えるべき知識のレベルですが、これは携わる製品や仕事内容によって変わってきます。

 

例えば、川上である原料の担当者。

こちらは、事務系であれば世界中の需要を吟味して、どのくらい生産するか、だとかの「生産調整」と「納期調整」が仕事のメインになります。

いちいち「ナフサ要りませんか~???」ってドブ板営業をするワケではありませんから、お客さんに理系チックな細かい質問はあまりされないです。

どちらかというと、世界情勢の把握であったり需要先の今後の見通し、自社工場の能力把握など、文系のスキルの方が重要です。

 

川中であるプラスチックや繊維などの素材営業の場合。

お客さんはメーカーの設計者や開発担当者になります。そこの製品にスペックインをしなければなりません。

ですから、ある程度の理系知識は必要になります。私のように、半導体業界などの他業界の理解は必須になります。

但し、細かい内容であれば、技術サポートの部隊が助けてくれます。

営業としては人脈構築や「どこのメーカーなら買ってくれそうか」という商売の嗅覚など、文系スキルがやはり必要ですね。

 

もちろん、世の中には数多くの素材がありますから、なるべく詳しくなっていた方が、お客さんとのやり取りに深みが出ます。

「お、この営業は自社製品以外の知識も詳しいな」と思って貰えると、頻繁に相談をしてもらうことができ、思わぬビジネスチャンスに出くわしたりします。

 

ですから、文系でも仕事は出来ますが、なるべく勉強した方が、「活躍しやすい」ですし、「仕事が楽でスムーズになる」のです。

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Q.「算数が出来ませんが大丈夫ですか?」

大丈夫じゃありません。営業や購買は無理ですし、経理も無理です。

3%値引きして、と言われてその計算が分からないようでは社会人としてかなりヤバいです。

ビジネス全般に向いていないので、まずは算数の問題集を頑張りましょう。

 

Q.「数学が出来ませんが大丈夫ですか?」

比例や二次関数くらいの基礎知識は合った方が良いです。

微分・積分や、その他の高校数学の知識はほぼ無くて行けます。

 

Q.「図面が読めませんが大丈夫ですか?」

これは川中のスペックイン活動をやりたい学生さんに多い質問ですね。

製造業や建設、商社マンであれば図面はどうしても登場します。

ですが、会社入ってからで大丈夫ですよ。慣れの問題なので、仕事しているうちになんとなく分かるようになります。

 

Q.「購買って楽ですか?」

営業の場合、「安くしてくれなかったら他社製品のコレ使うからいいわ」というような、天秤にかけられるムカつきイベントが必ず発生します。

購買の場合は「天秤にかける側」なので、その点では楽です。

「売る」より「買う」方が楽に決まっています。

しかし、「モノを売る」経験が得られないので、長期的に見て、潰しが効きにくいと思います。

また、楽な分、きちんと原料や部品を納期通りに調達出来ないと、社内での立場はみるみる低くなります。

仕入れ先が納期遅延を起こしようものなら、マジで焦ります。だってうちの製品も納期遅延起こしちゃいますから。

 

Q.「すいへーりーべーぼくのふねを覚えてません。大丈夫ですか?」

私も覚えていないですし、覚えている事務系の人は皆無です。大丈夫です。

 

Q.「プラスチックの種類は全部覚えないといけないんですか?」

確かに、PETやポリエチレンなど、ポリマーの種類はめちゃくちゃ多いです。

特徴まで含めて覚えた方がいいですが、仕事に関わるところまでで大丈夫です。

 

まとめ

化学メーカーの事務系は、どちらかというと理系の知識よりも、文系分野のスキルの方が重要です。

お客さんからの細かい質問は技術の人にパスすれば良いですし、必要な知識は研修期間があるので、大丈夫だと思います。

個人的には、入社後にも貪欲に勉強する気のある意識の高い学生にこそ、化学メーカーに入ってきてもらいたいです。

そんな意識の高い学生には、⇒こちらの記事(【初心者必見】半導体業界をざっくり解説していくよ①)もオススメです。ぜひ読んでみて下さい。

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この記事の著者

Rid

とある化学メーカー勤務のサラリーマン。部署内、歴代最速で昇級。歴代最速で新卒の指導員。製造業の現場から、経済を俯瞰している現場の沸騰経済学者。科学の発展と経済の未来を考えるのが好き。
一方では、会社員での給料を元手に投資の世界へ。為替を主戦場として、金融の世界からも世界経済を観察している。

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