投資のマインドセット

30代でFIRE達成…「億り人」に聞いた“成功する長期投資家”の絶対条件

先日、30代で経済的自由を手に入れた男性に、直接話を聞く機会がありました。現在は40代となり、自分で事業を行って従業員を雇用する会社の経営者でした。

ゆう係長

どうやってFIREしたのですか、と質問をぶつけてみました。

答えは、割安な小型の優良個別株を選び長期で保有する…、それだけ…。

シンプルですが、かなり難しい手法だと思いました。

インデックス投資を基本とする私の資産運用の方向性とは違いまして、手法の詳細な解説はすでに様々なブロガーさんが書かれていると思います。

だからこの記事では、30代で経済的自由を手に入れた男性経営者(以下、「億り人」さん)に話を聞いて、私が一番面白いと感じた「資産運用の哲学」をご紹介したいと思います。

私と同様に、長期積立をする投資家やサラリーマン投資家のみなさんに、少しでも参考になればと思い文章を記す次第です。

資産運用で成功するためのシンプルなマインド

2021年までの上昇相場で、米国株ブームが起こりました。

しかしブームは必ず終わりを迎えます。それは、今まで株式投資や資産運用に無縁だった人が参入するタイミングで起きるのです。

今回の上層相場の末期では、有名な芸能人が米国ETF(VTI)を書籍で紹介するなどして広く一般に米国株投資が認知されました。

銀行預金しか知らない私の友人も、VTIを購入し始めました…。

これは典型的なバブルの末期現象だと言えます。

2022年初からハイテク株を中心に米国株はみるみる下落…。すると含み損を抱えた個人投資家たちは、SNSで上記の芸能人を含むインフルエンサーへの攻撃を強めるのです。

話しを聞いた「億り人」さんはこう断言していました。

億り人さん

他人に勧められた金融商品に、自分の大切なお金は投資しない。

理由はとてもシンプルでした。含み損を抱えたときに、必ず後悔をしてしまうから。勧めてくれた人を攻撃したり、非難したりすることはそもそも論外とも。

投資先は必ず自分で調べる。どんな収益構造で、これから伸びるのかどうなのか。一つ一つ調べて吟味をし、自分を納得させた上で慎重に購入するそうです。

もし含み損を抱えてしまっても、「仕方ない」と割り切りつつ、現在の株価ではなく未来の価格を信じる事ができると話していました。

下落相場こそ、長期投資家であることを自覚したほうがいいですね。そして、自分で決めた投資方針を守り抜くことが賢明な選択なのだと感じます。

下落相場に「耐えられる人」と「耐えられない人」

下落相場で市場から退場する個人投資家が続出しています。長期投資家を自称する人でも、狼狽売りをしてしまう…。そんなSNSのコメントを見ることもありますね。

30代で経済的自由を手に入れた「億り人」さんは、下落相場に耐えられる人の特徴をシンプルに答えてくれました。

億り人さん

リスクを正しく理解している人は生き残ります。そういう人って意外と少ないんですよ。

さらに「億り人」さんは、下落相場を耐えて投資で利益をつかめる人は、下落を想定内と捉えてドッシリ構えている人だと断言しました。

リスクとは、一般には「危険なこと」という意味で使われることが多いと思います。しかし、資産運用の世界では「リターンの振れ幅」を意味します。

株価が乱高下(特に急落)をするボラティリティーが高い状況では、大きな収益を得られる可能性もあるし、含み損を抱えてしまう恐れもあります。

話を聞いた「億り人」さんは、リスクとは「自分の想定を超える範囲で下落すること」。逆に、「振れ幅が想定の範囲内であれば、今回の下落もリスクではない」と話していました。相場の様子を見て買い増す、と余裕の表情でした。

ポジションを多く取り多くとり、生活防衛資金も投資に回しているような人は「想定外の振れ幅だ」と感じてしまうでしょう。狼狽売りはその典型例です。

一方で「下落が予想の範囲だ」と考える人は、今回の下落相場でも焦る必要はありません。淡々と長期で積立を続ければいいと「億り人」さんは言いました。

自分の頭で考えずに投資を始めた人は「予想に反した振れ幅」が狭い。つまり想定外の下げに弱いメンタルになりがちです。少しの含み損にも耐えられず狼狽売りをしてしまうのだとも解説してくれました。

自分で調べ、投資方針を定め、それを継続する――。「億り人」さんの一貫した投資スタイルに、サラリーマン投資家は学ぶべきことがとても多いと感じます。

まとめ――成功する長期投資家の絶対条件

今回は、30代で早くも経済的自由を手に入れた男性の話で、面白いと感じた部分をピックアップして紹介しました。

様々な失敗を繰り返しながらも、割安な個別株を徹底的に調べて投資するスタイルにたどり着いたそうです。その株を長期的に持ち続け、経済的自由を獲得したといいます。

私はインデックス投資を基本にしているので、個別株投資の破壊力に羨ましさを覚えました。

リーマンショック以降の相場の上昇相場は、今思えばとても懐かしく、簡単な相場だと感じます。右肩上がりで、特に考えず資産運用を始めて継続することができました。しかし、振れ幅が大きい現状ではそうは行きません。

今こそ自分の頭で考えて、自分が考えた投資方針を貫くこと。経済的な成功者である「億り人」さんに話を聞いて、そんなことを思いました。

  • 自分の頭で考える
  • 自分の基本的な投資方針を堅持する
  • 人に勧められたからと言って安易に投資をしない
  • リスク(想定に反した振れ幅)を正しく理解し、付き合う

この基本的なポイントが、下落相場を乗り越えて長期投資家として成功する絶対条件なのだと感じました。

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